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沖永良部島のビーチでナイトピクニック 明かりと波音でリラックス

石灰岩の陰影がライトアップで浮き出たビーチ

石灰岩の陰影がライトアップで浮き出たビーチ

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 おきのえらぶ島観光協会(知名町)が9月、ナイトピクニックツアーを始めた。ライトアップされたビーチの中で、さざ波の音を聞きながら、ハンモックやたき火をを楽しめる。沖永良部島は人が訪れることの少ないビーチの多さが魅力だが、夜は暗く転倒や道に迷うなど危険が伴う。同ツアーでは地元ガイドが案内から設置・撤去までの全てを行う。

(左から)おきのえらぶ島観光協会職員の森岡さんと事務局長の西さん

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 きっかけは、同協会職員の森岡さんがプライベートで友人を夜のビーチに連れて行ったときのこと。感激した友人から「なぜ仕事にしないのか」と聞かれ上司に提案。「沖永良部島は朝と夜にできる観光アクティビティーが少ない。昼に行うビーチピクニックは提供していたので、その夜版があってもいいのではないかと考えた」と話す。

 ライトアップされた浜と石灰岩の景観と、ハンモックに揺られながら眺めるたき火が魅力だが、リリースまでには試行錯誤を重ねた。「ツアー後、辺りは真っ暗。その中で一人で一度に撤去できる装備量の見定めに時間がかかった」と森岡さんは話す。

 特に苦労した点は、光に引き寄せられる大量のカナブン対策。ほぼ毎晩ビーチに通い、ライトの照明度を調整しながらカナブンの習性を調べた。最終的に、参加者の見えない所で明るいライトで引き付けておけば問題ないという結論に至ったという。

 同協会事務局長の西さんは「これまでは家庭の用事などで夜に動けるスタッフがいなかったが、森岡君がいることで実現したツアー」と話したのを受け、森岡さんは「ガイド業は天職。楽しいことはこれからも積極的にやっていきたい」と意気込みを見せる。軌道に乗れば今後、朝のアクティビティーも検討するという。

 出発時間は17時~19時の希望時間帯で、ツアーの所要時間は2.5時間。参加料金は1人6,500円で、最少催行人数は1人。

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