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沖永良部島で「うとぅるしゃマラソン」 島を走りながら味覚と景色楽しむ

ワンジョビーチで同島産キクラゲを使った鶏飯を振る舞う様子

ワンジョビーチで同島産キクラゲを使った鶏飯を振る舞う様子

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 「第3回沖永良部島うとぅるしゃマラソン」が11月30日、沖永良部島で開催された。70キロと50キロのコースを用意し、島民を含む82人が全国各地から参加。各エイドステーションで同島の果物や郷土料理などを味わいながら汗を流した。

沖永良部空港に到着後スタッフから案内を受けるランナー

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 ランナーたちは午前6時30分、辺りがまだ暗い中、メントマリ公園(知名町知名)をスタート。前日に鹿児島空港から運航予定だった飛行機が欠航したため、8人のランナーは当日朝に到着後、9時30分に空港から参加するという予想外の展開となった。

 16カ所に設けたエイドステーション(給水所)では、黒糖を使った郷土菓子「やちむち」をはじめ、島産のキクラゲが入った鶏飯、パパイアのみそ漬け、ドラゴンフルーツなど、島の素材を使った料理や果物を提供した。途中、ランナーと運営スタッフが談笑する姿も見られた。ランナーは断崖を潮が噴き上がる「フーチャ」や鍾乳洞の「昇竜洞」などの観光名所を巡り、島の味覚や景色などを楽しみながらゴールを目指した。

 滋賀県から参加した橋詰英樹さんは「車の中からもわざわざ窓を開けて温かい声援を送ってくれたり、エイドステーションでの食べ物が全て手作りだったりと、高いホスピタリティーを感じた。次回は妻を連れて参加したい」と来年への意気込みを見せた。

 香川県から参加した森田桂治さんは「コースがユニークで、観光しながら楽しく走れた。配布された地図に日没の時間が書いてあり、それに合わせて夕日スポットを目指した」と話す。翌朝、自身も週3回、ビーチクリーンを行うという森田さんの呼びかけで、島内2カ所でビーチクリーンが行われた。

 実行委員会の草部唯起子さんは「ランナーをはじめ、ボランティアや関係者みんなの笑顔が見られてうれしかった。島の人たちの温かい支援やアイデアがなければこのイベントは成り立たなかった」と感謝の言葉と共に大会を振り返った。

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