関東・関西圏内に住む徳之島出身者の2世・3世を対象とした「郷土愛の旅」の募集呼びかけを10月1日、徳之島町おもてなし観光課が行った。令和6年度ふるさと納税活用事業の一環。
同事業は、徳之島町出身で関東・関西圏内に在住し、同町郷土会または郷土会に所属する会員の2世・3世が対象で、本年度から初の取り組みとして同課が企画運営を担う。祖先や親のふるさとを訪れ、徳之島を体験し、島の良さを感じてもらい、将来的にはIターンまでの受け入れにつなげる目的で事業化した。
同課の吉田広和課長は「関西・関東在住でいまだに徳之島に来たことがない2世・3世が多くいると聞いていた。町長は『(そうした人に)何とか一度でも徳之島の自然や文化に触れてほしい』と常に話している。そんな思いから今回の事業を予算化できた」と高岡秀規徳之島町長の思いを代弁する。
事業対象者はアンケートに協力し、10月25日に行われる徳之島を体験するツアーと翌26日の「徳之島町どんどん祭」パレード大会に参加した場合、旅費・宿泊費の一部を助成する。
離島における人口減少や若年層の流出は喫緊の課題となっている。同課の仲田英貴(えいき)さんは「都会にいる同郷の方たちが徳之島で癒やしを体感してもらい、将来は永住できるように島の魅力をもっと発信していきたい」と意気込みをみせる。
募集は10月18日まで。