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沖永良部島で島出身の大学生が勉強塾 「島の教育格差なくしたい」

講座を行う東さんと参加者ら

講座を行う東さんと参加者ら

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 沖永良部島の西原(にしばる)公民館(和泊町西原)で8月15日・18日、同島出身の大学生による学習塾「東塾勉強道場」が開かれた。中学生14人、高校生9人の計23人が参加した。

講座の様子

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 講師は東大空海(ひがし・たくみ)さんで、西原字出身。同町の和泊中学校の卒業生で、現在は慶応義塾大学理工学部に在籍。自身が都内の大学へ進学する中で、島で得られる情報量や教育環境に格差を感じ、活動を始めたという。学習内容そのものを、指導より、数学の問題解答における思考法や英単語の効率的な暗記方法など、応用できる勉強法を中心に伝えたという。

 和泊中学3年の市來陽さんは「普段学校では触れられないレベルの問題を体験できて良かった」と振り返る。そのほか、参加者からは「単語の覚え方などを聞けて、いい機会になった」「根本的なところから教えてくれて、とても分かりやすかった」などの声があった。

 東さんは「授業を通して、都会の中高生との間で勉強への姿勢に大きな開きを感じ、改めて活動を広めていくことを決意した。沖永良部島だけでなく、奄美群島、全国の地方の中高生へ勉強する意義を広めたい」と意気込む。広報を担当した同島出身で高知大学医学部に通う松瀬興士郎さんは「島の教育格差をなくしたいという思いを一つの形にでき、参加があったのは大きな成果。修正しながら取り組みを続け、少しでもいい影響を与えられたら」と話す。

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