徳之島町母間(ぼま)新港で8月10日、毎年恒例の「母間ちゅっきゃい節祭り」と5回目を迎える「東天城祭り」がコラボ開催され、盆前に帰省している人たちで例年以上の盛り上がりを見せた。
「母間ちゅっきゃい節祭り」は今年で29回目を迎え、地元発祥の島唄の継承を目的とした祭りでもあり、ステージ発表や来場者を巻き込んでの盆踊りが目玉。「東天城祭り」は、北部地区を持ち回りで開催する祭り。2018(平成30)年から徳之島町の町制施行60周年を記念して、町の北部地域の活性化を目的とした祭りで、今年は母間地区での開催で2つの祭りがコラボレーションした企画内容の祭りとなった。
ステージ発表では、母間地区出身のアーティストが出演。地元で活動するシンガー安田竜馬さん、大阪で活動するレゲエシンガーMOCODAICHI(モコダイチ)さんが地元への思いを歌に込めて会場を盛り上げた。その他、伝統芸能や島唄などが披露された。
恒例の全体盆踊りでは、ここ数年で普及してきている楽曲「YMCA」や「ダンシングヒーロー」などを織り交ぜ、老若男女が一体となって踊りの輪が広り、島内最初の花火で観客を魅了し祭りを締めくくった。東京から家族で帰省していた40代男性は「コロナ禍もあり、10年ぶりの帰省となった。地元でこんなに大きな花火が打ちあがったのは十数年ぶりで、息子が初めて見た花火でもあり感慨深く、とてもいい思い出になった」と話す。