与論島在住の岡本静香さんが、与論の方言をメインデザインにしたアイテムを取り扱う「amafuma（アマフマ）」を立ち上げて3カ月を迎える。8月には与論空港でも取り扱いが始まった。

TIDA Tシャツ　ティダは与論の方言で太陽の意

　岡本さんは7年前に家族で与論島に移住し島での仕事・子育てに励んでいたが、人生の中で「やっておけば良かった」と思うことを減らしていきたいとブランドの立ち上げを決めた。移住前のアパレル業界経験を生かし、島の日常を移住者目線で切り取ったTシャツやバッグを制作している。

　「与論島に住んで、島の方言の響きのかわいさが面白いと感じていた。普通に方言が使われている当たり前の日常を切り取って形にできたらと思った。与論を知る最初のきっかけになれば」と岡本さん。

　「実は自分で周りの環境を変えることがおっくうなタイプ。それでもやってみようと思えたのは、子育てを通じて島の人たちと交流できたから。移住者の自分なんかがこんなことしてもいいものかと相談した時、島の出身の友人がいいね、すてき、と言ってくれ背中を押された」と岡本さんは振り返る。

　「今回のチャレンジで島内外問わず人に喜んでもらえるのがうれしい。子どもたちと接する時間をフレキシブルに作れるのもいいところ。島でも都会でも親が忙しくて子どもと十分な時間が取れないのは同じ。子どもたちと十分に接する時間を持ちつつも、子どもに大人がチャレンジする姿を見せていきたい」という。

　同ブランドの商品はネットショップのほか、島内ではくじら商店、与論空港売店で取り扱う。