徳之島・天城町で元移住コンシェルジュ(地域おこし協力隊)として活動していたデザイナーの小林美晴さんがオリジナルアパレルブランド「MIHARUKA(ミハルカ)」を立ち上げ、同町役場1階ロビーで7月8日~12日、ポップアップストアを出店した。
小林さんは大阪出身で、両親のルーツである徳之島で天城町役場で移住コンシェルジュとして活動後、服飾の技術を学ぶためイタリアへ渡航。帰国後、2023年9月に「HIHARUKA」を立ち上げた。同ブランドは「つながりから生まれた素材で創造する」をコンセプトに、両親のルーツと自身が出会いつながった地域の生地をかけ合わせた「世界で一着の特別な服」を仕立てる。
天城町長へブランド立ち上げを報告した際、開催の誘いを受け今回のポップアップ出店が実現した。会場では、パッションの染料への活用した服やオリジナルデニムを展示販売するほか、制作実演やろうけつ染め原料を使った「みつろうラップ」制作コーナーも設置。期間中、約200人ほどが足を運んだ。予想以上の来場者に、「より多くの方に来てもらい驚いた。世話になった役場の方々へ、形になったブランドを見せることができたのが何よりうれしかった」という。
「現在は試作品の段階で、徳之島の素材を用いたろうけつ染めの商品化を目指す」と小林さんは今後の展望を話し、活動の幅を徳之島から国内、そして海外での展開を視野に入れる。
8月には、大阪の阪急百貨店うめだ本店での出店が決まっている。