漫画家の葛屋(くずや)カツキさんが4月7日、沖永良部島のカフェ兼雑貨店「おきえらぶ百貨店」(和泊町古里)でライブペイントを開催し、制作風景を見に約80人が来店した。
葛屋さんは10時から8時間半をかけて、カウンター上部の壁に光の中でクジラの絵を描いた。「光を集める」と名付けた作品を前に、「百貨店が光り輝いてほしいという思いを込めた」と葛屋さんは話す。
同イベントは、葛屋さんの4度目の来島に合わせて店主の森岡淑子さんが依頼。2人は同島の居酒屋で出会ったことをきっかけに、同店で葛屋さんのグッズを取り扱うようになり、利用客から好評だったこともあり今回の依頼に至ったという。森岡さんは「光がパーッと輝いて見え、百貨店の表情が変わったようだ。来た人にいろいろなことを感じてほしい」と話す。
12時から完成までライブペイントを見守った猿田瑞穂さんは「制作過程を見ることは珍しく、出来上がるまでの様子が面白い。描いている様子をずっと見てしまう」と話す。浅野舞子さんは「ダイナミック。いろいろなな色がありながら派手すぎない。クジラが空を泳いでいるのか、海を泳いでいるのか、見る人によって違うのでは。いろいろな発見があるのでは」と話す。
葛屋さんは「飲食店なのでなるべく匂いがしない塗料を選んだ。クジラを選んだ理由は前回の島で見て感動したから。見る人がワクワクしてくれればいいなと思い描いた」と振り返る。