徳之島の各集落で8月13~15日にかけて、コロナ禍前と同規模の盆の祭りが開催された。各集落の公民館には櫓(やぐら)やちょうちん、屋台などが設置され、例年の活気が戻った。
徳之島町母間にある花時名(けどきな)集落では、地元青壮年団を中心に10日ごろに櫓を組み、ちょうちんをつり下げて祭りの雰囲気を出した。同集落の盆祭りは、12日に毎年恒例のカラオケ大会を開き、採点により優勝者を決める。4年ぶりに開催した今年は、飛び入り参加含め10人以上がエントリーし、子どもからお年寄りまで参加。島唄の演奏も行い、年配の女性は数年ぶりの島唄を楽しんでいた。カラオケ大会で優勝した重村照久さんは「優勝を目指してカラオケを練習していたので、とてもうれしい。来年は連覇を目指す」と意気込みを見せる。
翌15日は盆踊りが行われ、送り盆を終えた家族が続々と集まり、会場は二重三重の輪ができるほどの人が参加し、盆祭の最後を締めくくった。花時名区長の福末仁さんは「4年ぶりに開催でき、楽しい祭りになった。若い人たちが盛り上げてくれた事に感謝」と最後のあいさつで謝意を述べた。