沖永良部高校(知名町余多)のエイサー部が8月9日、奄美大島から沖永良部島へ帰島した。同部は奄美文化センター(奄美市名瀬長浜町)で行われた第47回全国高等学校総合文化祭鹿児島大会の郷土芸能部門に出場するため、7月27日から会場入り。2日に帰る予定だったが、台風6号の影響で各交通機関が欠航となったため、予定より1週間足止めされ13日間の滞在となった。
8月4日、奄美市から贈られたマンゴーへのお礼も兼ねて、奄美市役所の前で演舞を披露。その後、同部関係者の紹介で、同日に小浜保育園(奄美市名瀬小浜町)で、5日は「りゅうがく館」(龍郷町瀬留)と介護老人保健施設「虹の丘」(奄美市小宿)で、それぞれ披露した。各地で指笛や手拍子などで歓迎され、虹の丘では利用者らと一緒に奄美大島の伝統舞踊である六調を踊った。
同部に同行した生徒の保護者の平尚美さんは「奄美ではエイサーを見る機会が少ないため、たくさんの方から『感動した、来て良かった』と声をかけてもらった。延泊が決まったことで最初は気持ちも落ちていたが、奄美の方々のたくさんの笑顔や優しさに元気をもらい、何よりエイサーを知ってもらう機会を頂けて感謝しかない」と振り返る。
同校3年で部長の松下夢(ゆめ)さんは「延泊している間は奄美で演舞をしたり、奄美博物館に行ったり、とても充実した時間を過ごせた」と話す。
同部は8月27日、知名町で開催予定の「知名町ふるさと夏祭り」でも演舞を披露する。