徳之島エコツアーガイド連絡協議会が6月13日の総会を経て、新体制で再スタートした。
「徳之島における固有の自然や文化を保全し、その適正かつ持続的な利用を図り地域振興に貢献することでエコツアーガイドの社会的地位の確立に資すること」を目的とする同協議会は2013(平成25)年8月に設立されて以来、約10年にわたり会員からの会費で運営され、ガイド向けの研修などを行ってきた。
エコツアーガイドは、「観光旅行者および地域住民に対し、地域の自然観光資源の保護に配慮しつつ地域の自然観光資源と触れ合い知識や理解を深めさせるために案内または助言をする者(同会設置要綱より一部抜粋)」と定め、現在、徳之島では21人がエコツアーガイドとして登録している。
総会で議題に上がったのは役員体制の更新、会員のスキルアップ研修について、世界自然遺産ブランドをどのように保持していくかなど、多岐にわたった。
同会は徳之島3町の担当課が持ち回りで事務局を担っており、現在天城町・伊仙町がそれぞれ事務局を担っている「自然保護協議会」と今年度新たに設立された「徳之島世界自然遺産推進協議会」とのバランスを考慮し、同会における会長・副会長・事務局の延任を可決したことに加え、1年間空席となっていた副会長には新たに常加奈子さんが、監査には福山めぐみさんが選任された。
常さんは「これまで多くの先輩ガイドに世話になり、いよいよ自分の番が来たかと身が引き締まる思い。徳之島のガイドの皆さんと力を合わせ観光客を受け入れると共に、さらに島の魅力を発信できるよう尽力したい」と意気込みを見せた。
政会長は「コロナ禍で思うような活動ができない時期が続いたが、少しずつ観光需要の伸びを肌で感じており、今後さらに増える兆しもある中で、これに対応しつつ島の活性化につなげるよう活動していきたい」と島全体への波及効果へ期待を込める。