茶花小学校体育館(与論町)で5月24日、劇団「風の子九州」が児童演劇「どんぶらこっこどんどこ亭」の公演を行い、町内の児童や保護者、一般客ら260人が観劇した。
アジア各国の民話や遊び、生活を、歌や音楽を交えて紹介する同作品を、子どもたちは目を輝かせながら観劇した。
同公演は「鹿児島県子ども劇場協議会」が、子どもたちに生の舞台芸術を届けるために県内各地で演劇を行う「第35回鹿児島県子ども芸術祭典」の一環。同事業による与論島公演は5年ぶり。
与論島で同芸術祭典は「ユンヌ星の子劇場」が長年主催してきたが、数年前に活動を休止。今回の公演は、鹿児島市出身で2021年に与論島へ移住したブワジョル淳子さんが中心となり、ボランティアが同芸術祭典の受け入れや広報、チケット販売などを行った。
同劇団のメンバーらは「島全体が家族のような感じで、その安心感が元気になって芝居の反応になっていた。小学生と中学生が連携して受け付けや誘導を行う姿は、なかなか見られない」「子どもの頃に『風の子九州』の作品を見ている大人もいた。ここで公演してきたかいと、地元の人々が頑張って来た芽がここで花咲いているのを感じる」などと手応えを話す。
子どもたちは「あまり芝居を見たことなかったが、とても面白く見ることができた」「いろいろな遊びを知ることができて良かった。友達といっぱい遊びたい」「僕もやりたい」などと感想を話していた。
公演は6月11日まで、奄美群島各地、甑島、姶良市を巡回する予定。