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与論町で10代限定のデザイン&デジタルスクール 実証実験としてスタート

講座の拠点となるティーンズ・デザイン・ガレージに集まった受講生とコーチ陣

講座の拠点となるティーンズ・デザイン・ガレージに集まった受講生とコーチ陣

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 学生がデザインやデジタルについて実際のプロジェクトに取り組みながら学ぶことができる講座「TEENS DESIGN GARAGE(ティーンズ・デザイン・ガレージ)β(ベータ)版」が5月19日、与論町茶花で開講した。

講座を受ける生徒らと、開講のあいさつをする「まなび島」の田畑さん

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 講座はPBL(プロジェクトベースドラーニング)形式で提供。受講生は、自分の興味・関心を元にコーチングを受け、島内の実際の事業を対象に、広報業務などに挑戦する。コピーライティング、動画制作、CG、VFX、ウェブデザイン、プログラミングなど、受講生が興味を持つことは何にでも対応するという。

 主催は「まなび島」と「地域デザイン経営支援協会」。今回は実証実験として、公立学校の1学期に合わせて期間限定で開講する。関係者の要望に応えながら今後の講座の形を探る意味で「β版」と付記する。講座やプロジェクトに使うパソコン・カメラなどの機材は、東京・鹿児島で活動するウェブ制作会社「イー・スペース」が協賛の形で提供した。

 開講初日はガイダンスや自己紹介が行われ、受講生がやってみたいこと、興味があることを発表し、自分たちの作品を見せ合うなどして刺激し合った。受講生の興味に沿う形で、さっそく講座の枠組みが修正されるなど、進行しながら完成を目指す「β版」らしい場面が見られた。

「まなび島」の田畑香織さんは「デジタルのスキルとクリエーティブマインドを持った人間が与論に不足しているという声から、子どもたちに楽しさを教えることで道が開けるのでないかと考え、この講座を企画した」と話す。講座初回を終えて「子どもたちは、興味はあっても、作りたいもののイメージまではないのではと思っていたが、既に自分たちで作りたい具体案を持っている受講生もいて、良い誤算だった」と振り返る。

 参加した生徒からは「いろいろな人とのつながりができ、自分を変える機会となる」「自分が持っている技術や特技を発揮して、たくさん学びたい」「この講座をきっかけに与論高校を良くしていきたい」「チームとして動くことで新しい発見ができれば」など、前向きに取り組んでいこうとする声が聞かれた。

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