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沖永良部島で中学生がピザ作り出前教室 夢はナポリピザ職人

児童らにピザ生地の伸ばし方を教える東さん

児童らにピザ生地の伸ばし方を教える東さん

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 沖永良部島の子育て支援施設「SMAPPY(スマッピー)」(和泊町手々知名)で3月21日、ピザ作り体験教室兼出張販売が行われた。児童と保護者ら16人が参加し、40枚のピザを作った。

ピザ生地を持つ東さん

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 講師は和泊中学3年の東宏樹さん。ピザ生地の伸ばし方などを指導した後、ドラム缶を使った自作のピザ窯を使って焼き立てのピザを振る舞った。参加した金沢加代さんは「1、2回教えてもらったらうまく生地を伸ばせるようになった。生地の味が感じられ、もちもちしておいしかった。またやってほしい」と話していた。

 東さんがピザ作りと出合ったのは小学2年の頃。鹿児島市にあるピザ店「L'ORO DI NAPOLI(ロロディナポリ)」でピザを焼くピザ職人の姿に憧れたことがきっかけだったという。ホームベーカリーを使ったピザ作りからはじめ、試行錯誤を重ねて、現在の火力が強いドラム缶やまきを使ったスタイルに落ち着いた。

 母親の亜希子さんは「振る舞う相手が家族から友達、地域の人たちと広がって、夢をかなえるために私の知らない世界に飛んでいっているというのを感じる。夫とは、自分たちは何かあったときに頼ってもらえるような存在でいようと話している」と話す。亜希子さんの勧めで昨年2月から、ピザ作りの様子をインスタグラムでも発信し始めた。国内外から反響があり、海外とのやり取りもあるため英語学習への興味も高まっているという。

 東さんは「自分を知らない人に振る舞うと、率直な感想をくれるので勉強になる。だからこそ、おいしいと言ってもらえるとうれしい。夢はナポリピザ職人、高校を卒業したらナポリで修業したい」と意気込む。

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