「おさんぽ」とビンゴをかけ合わせた移動式ビンゴゲーム「おさんぽBINGO 与論島」が3月1日、発売された。茶花小学校(与論町茶花)5年生児童と一般社団法人「3710Lab(みなとラボ)」、サン・アド(以上、東京都港区)が共同で開発した。
3710Labは「海と人とを学びでつなぐ」をテーマに、海洋教育プログラムを提供している。日本財団の助成を受けて、広告制作会社であるサン・アドによる文具ブランド「ブンケン」とのコラボレーションで「自分のまちの『おさんぽBINGO』をつくろうプロジェクト」を発表。「おさんぽBINGO 与論島」は、その第3弾。同小は海洋教育「ゆんぬ学」の一環として制作に取り組んだ。
児童らは昨年10月、制作を開始。与論島では当たり前にあるもので島外の人には珍しいものを見つけるために「おさんぽ」に出た。島外から来た3710Labの講師が「これは何?」と尋ねると、児童らは「向こうにはないの?」と初めて与論島特有のものであることを知り、海、路上、街から与論島の「オリジナル」を探した。
見つけたものを共有しながら26のアイコンをセレクト。児童らは担当した事柄に対し、それぞれの方法で調査を進め、ガイドブック制作に取り組んだ。完成した商品を手にした児童らは「私の描いた絵だ」などの感嘆の声を上げた。
同商品のポスターも児童らが制作。講師たちの「瞬間的に物事を伝えること、興味を持ってもらうことを念頭に」とのアドバイスを受けて制作に取り組んだ。
児童らは「長い時間頑張って作ったので、たくさん売れてほしい」「ビンゴ作り体験は初めてでドキドキした、上手に作れて良かった」「絵が不安だったが、いろいろなアドバイスをもらって、最終的に想像通りに描けて良かった」などと感想を話した。