与論町の地域課題の解決や新たな価値の創出につながる事業プランを発表するコンテスト「イノべーんちゅAWARD2023ワイたんDAY」が2月26日、砂美地来館(与論町茶花)で行われた。主催は与論イノベーんちゅ創出実行委員会。
「イノベーんちゅ大賞」の裾分大喜さん。得意の三線を片手にプレゼンテーションを行った
登壇した8組は与論島出身者や移住者、年齢、性別など立場はさまざま。日々感じてきた地域課題や思いを反映させた事業プランを発表し、専門家らの講評を受けた。
最高賞の「イノベーんちゅ大賞」は裾分大喜さんの「協働大喜~専門家ネットワーク構築による経営者の困りごとワンストップ相談窓口~」が受賞。優秀賞は笠門浩一郎さんの「Yorocon-Volly Project~デジマからはじまるヨロン革命~」と阿多尚志さんの「IT・IoT活用農業の導入」。特別賞は永野海璃さん、渉遥香さん、三浦未来さんらの「10代がつくる青春」。入賞者には事業支援補助金を給付し、伴走支援を行う。
昨年同様、事業プラン立案や調査手法などを学ぶ「島とあなたの未来を創る実践型講座・イノベーんちゅ」の成果発表も兼ねる同コンテスト。2022年度は講座修了生も、同講座をサポートしてきた。コンテストでは修了生が制作した映像や歌がオープニングを飾り、昨年の受賞者らが活動報告を行った。
実行委員長の田畑香織さんは「感謝の言葉しかない。発表者の提案内容は、どれも島に今すぐ必要な企画で、賞を差し上げたい気持ちになった。1期生の活動も、挑戦し続ける姿勢に勇気をもらった。当事者意識のある島民として、前に進んでいるのがうれしい」と手応えを話す。今後の展望として、「10回大会までは実施して、持続可能なチームにしたい」と意気込む。