伊仙町商工会は3月1日、同商工会としては初となるご当地キティの販売をサンリオと共同で始めた。
昭和の香りも漂う旧伊仙町商工スタンプ会加盟店ステッカーと刷新されたステッカー
発案者は同商工会経営指導員の山下慎一郎さん。奄美大島、沖縄本島北部、西表島と並び徳之島が世界自然遺産に登録され、伊仙町は今年、町制施行60周年と記念すべき年である中、徳之島3町の伊仙町にだけ「ゆるキャラ」が存在しないことに目を付けた。
サンリオに直接思いをメールで送り、商品開発に始まり、今回の販売にまでこぎ着けた。メールには、先に開発していた伊仙町商工会のゆるキャラ「いせんじい」の履歴書を添付し、伊仙町町制施行の1962(昭和37)年生まれでご長寿のクロウサギであることに加え、伊仙町が長年特殊合計出生率で日本一の自治体であることも書き添えた。サンリオは地域活性化、社会貢献活動にも力を入れており、その一環として伊仙町限定で販売するキティ&マイメロ「長寿・子宝お守り」と「ぬいぐるみ」を商品化し、伊仙町で販売する。
「観光客が土産を買う場合、徳之島の中でも伊仙町に来た証が欲しいと思う。この町は日本中のどこよりも長寿で、子宝に恵まれた町。それをアピールしない手はないと考えた」と山下さんは思いを語る。
この春高校を卒業して徳之島を離れる鹿児島県立徳之島高校と樟南第二高校の3年生にも、島外でアピールしてくれることを期待してセットで配布した。「女子はもちろん男子がかばんに付けていたら、必ずどこのキティちゃんか聞かれるはず」と期待を込める。
伊仙町へ足を運んでもらい、徳之島でしか買えないものを買ってもらうのが目的で、ネット販売や伊仙町外での販売予定はない。一方、ふるさと納税の返礼品としてこれらのグッズの採用を予定する。伊仙町商工スタンプ会加盟店で先行販売を始め、今後はグッズとタイアップしたイベントや次の販売戦略を地元商店と共に練っていく予定。
価格はぬいぐるみ1,320円、お守り550円。