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与論高で「郷土料理実習」 島立ち後の健康を願い食生活改善推進員が指導

実習に取り組む生徒ら

実習に取り組む生徒ら

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 与論高校(与論町茶花)で2月17日、卒業を前にした生徒24人を対象に郷土料理の調理実習が行われた。

実習を指導した与論町食生活改善推進員連絡協議会のメンバー

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 実習を指導した与論町食生活改善推進員連絡協議会は30年以上にわたり、卒業生にレシピの冊子を配っているが、卒業の時期に郷土料理実習を行うのは20数年ぶり。同協議会は高校生向けの料理教室も開いていたが、それもコロナ禍で中止になっていた。

 実習に先立ち同協議会の基真理子会長は「独り立ちした時のために基本的な調理技術を習得し、懐かしい島の味を自分で作れるようになってほしい」と期待を込める。

 実習は5つの班に分かれ、同協議会のメンバーが各班をサポート。郷土料理の「ミシジマイ(与論版炊き込みご飯)」「アオサ汁」「ムギ焼き(与論版クレープ)」「大根ときゅうりのピャースー(酢の物)」を作った。卒業を控えた生徒らは協力して実習に取り組み、思い出を作った。

 実習を終えて生徒からは「郷土料理を食べたことはあるけど、作ったことのない人が多い。島を出ても懐かしい味を再現できることは良いことで、学べて良かった」「与論の味を他の島の人たちに広げていきたい」「鹿児島に行くが、みんなに振る舞いたい」などの感想が聞かれた。

 同協議会メンバーらは「レシビだけより、一回作れば自分でも取り組みやすいし思い出に残る」「積極的に参加してくれて、とても上手だった」「旅立つ高校たちに残る活動ができた」「自分で作って塩分糖分を減らし、若いうちから健康な食生活を送ってほしい」などと話す。

 同校進路指導部の堀切友弥さんは「我々は生徒について、高校3年間だけでなく卒業した後の健康も考えるので、このような実習ができて、とても良かった」と手応えを話した。

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