中国福建省の福州で開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産登録を決める会議で7月26日、奄美大島・徳之島・沖縄北部の世界自然遺産登録が決定した。
ユネスコ世界遺産登録会議が、7月16日~31日の2週間をかけて、2020年分と2021年分の2年分を一括でオンライン審査している。26日、日本が推薦している鹿児島県の奄美大島と徳之島、沖縄県の沖縄本島北部と西表島にある森林の登録が決定した。
審査会に合わせて鹿児島県では、県内候補地の奄美大島(奄美支庁)、徳之島(天城町防災センター)、沖縄北部地区をオンラインでつなぎ、パブリックビューイングで審査会の様子や各地の様子を中継した。世界自然遺産登録決定に、小泉進次郎環境大臣や塩田康一鹿児島県知事、玉城デ二―沖縄県知事などがスクリーンを通して祝いのメッセージを送った。
コロナ感染症対策のため、徳之島会場には関係者約50人が集まり、決定の一報を聞いた徳之島会場は太鼓の音と共に、徳之島の方言で喜びを表現する「ワイド、ワイド」の歓喜の声に包まれた。パブリックビューイング終了後、3町長は共同で記者会見を行い「島の宝が世界の宝になった。この瞬間から新しい価値観が生まれた。私達は世界から注目される立場になり、今後、自然環境保護と経済発展を両立させる責務も感じている」と語った。