知名町のフローラル館(知名町知名)地下1階に1月31日、コミュニティースペース「entaku(エンタク)」が開設された。運営は一般社団法人ツギノバ。
(左から)日本財団経営企画広報部長の木田さん、ツギノバ代表理事の大久保さん、今井町長
同日行われた開所式には、同町職員や教育機関関係者、助成を行う日本財団関係者などが出席した。小中高校生を中心に多様な人々の交流の創出を目的とした同施設は、カフェや子ども食堂など、イベントスペースなどの機能を備える。日本財団の「子ども第三の居場所」事業の助成対象事業に採択されている。
ツギノバ代表理事の大久保昌宏さんは「島と関わる中で課題に対して何ができるか考え、島を出た子どもが将来自立した大人として戻れるような、寄り添える場をつくりたいと考えた。島だからこそできるキャリアのつくり方を、皆さんと考えていきたい」と抱負を語った。
今井力夫知名町長は「フローラルパークで企業のワーケーション誘致の拠点を作る計画があり、上城字にも子ども第三の居場所がある。それらが点ではなく面として広がることが、島の地方創生につながるのでは」と期待を込める。
同施設ではアルバイトとして、同島内唯一の高校となる沖永良部高校3年の生徒ら5人を雇用。生徒の一人は「店の雰囲気もスタッフの方の人柄も良いので、良い気持ちで働ける。島にはカフェや飲食店が少なく働ける場所が限られるが、島を出たときに役立つので高校生にも積極的にやってほしい」と話す。