沖永良部島が取り組む持続可能な地域づくりを体験し学ぶモニターツアーが1月12日から2泊3日の行程で催行された。一般社団法人「おきのえぶ島観光協会」と南西旅行開発(東京都渋谷区)が連携して企画した。
参加者は9人で、サステナビリティーについて実践者同士が学び合うラーニングコミュニティー「サステナビリティカレッジ」のメンバーが中心。
初日は沖永良部空港近くのビーチや国立公園でウミガメの泳ぐ姿や、ザトウクジラのブリーチングなどを目の当たりにし、大きな歓声が上がった。2日目は、ほぼ毎日登校前にビーチクリーンを行っている「うじじきれい団」こと、竿(さお)さん家族とビーチクリーンを行い、観光協会施設「エラブココ」でプラスチックごみを子どものおもちゃに変えるアップサイクルを体験した。
その他、ケイビング体験、介護福祉や畜産業、子育て支援など島内で社会問題解決を目指しビジネスを展開している社会起業家の現場を体感し意見交換を行った。
島内をアテンドした一般社団法人「アップホームワークス」代表理事の竿智之さんは「サステナブルとは『豊さ』があってこそ。島は苦しい時代にも心の豊かさをなくすことなく自然と共に暮らす豊かさが残っている。そうしたところを感じてもらえれば」話す。
参加者の一人は「気候も人々もとても温かく、気づきがたくさんあった。自分の生活に取り入れていけたら」と笑顔を見せていた。