伊仙町の喜念浜で元旦の6時から、伊仙拳心館(伊仙町大字伊仙)による寒稽古が行われた。約20人の門下生は、初日の出前の浜辺に集まり、20分のアップに引き続き、突きや組み手の初稽古を行った。寒稽古を行うことで今年一年の健康と精神の鍛錬を祈念。その後、雲の隙間から登る初日の出を全員で拝んだ。
元旦の日の出前の気温は13度、初日の出は7時15分だったが、白ずんでいく東の空に浮かぶ雲の帯に阻まれ、ご来光を拝みに来ていた住民と共に日の光が差すのを待ち、初日の出を背に記念撮影を行った。その後、保護者代表が準備した豚汁に舌鼓を打ち、冷えた体を温めた。
キャプテンで中学1年生の椛山美月さんは「今年最初の練習で気合が入った。5月の全国予選では中学3年生とも戦うので、高い目標を持って頑張っていきたい」と声を弾ませていた。
同館の杉山晃樹館長は「2年前から計画していたがコロナ禍で中止が続き、今年やっと実現できた。寒い中で稽古して、今年も頑張ろうという子どもたちの顔が見られたので、これからも続けていきたい」と話す。