与論島製糖が12月12日、2022~2023年期の操業を始めた。初日には安全祈願祭と製糖開始式が行われ、関係者ら約40人が参加して今季の安全を誓った。
収穫見込み量は約2万5000トン、収穫面積は403ヘクタール(9ヘクタール増)で、4年ぶりに400ヘクタール台を回復した。
今季は台風も少なく天候に恵まれたため、規定の糖度に達して年内の操業開始が実現。これにより、サトウキビ農家は来季へ向けた管理作業や植え付けを早めることができる。
同製糖所の中野貴志所長は「地域の皆さまの安全、交通安全、仕事上の安全に十分注意し、災害ゼロで製糖修了を迎えたい。面積拡大に協力頂いた関係の皆さまに感謝するとともに、今後も協力を願いたい」と話す。
製糖工場の操業に先立ち、島内のサトウキビ畑では収穫が始まっている。「ハーベスター」を使った機械刈りが主流だが、手刈りで収穫する農家も多い。サトウキビの島の忙しい冬が始まった。