沖永良部島で6月26日、映画上映会とビーチクリーンを組み合わせたチャリティーイベントが開催された。3組の家族が映画を通して海洋ゴミについて学んだ後、浜でゴミ拾いを行った。
ビーチクリーンにいそしむ子どもたちとかまゆきみさん(左から2番目)
おきのえらぶ島観光協会内レクチャールームで開かれた上映会では、長野県の大日向小学校の保護者たちとオンラインでつないで同時刻に海洋ゴミをテーマとした作品を鑑賞。その後は感想を言い合い、「台風の後の浜にはこの部屋がいっぱいくらいのゴミが集まる」「プラスチックによる恩恵を受け止めた上で減らす努力をしたい」などの意見が交わされた。
上映会後は内喜名浜(ないきなはま)に移動し、大人から小学生まで合わせて20人の島民が参加。海岸のゴミを拾い集め、マイクロプラスチックから漁網などさまざまなゴミを18袋分集めた。参加した小学6年の参河遼(みかわりょう)くんは、ゴミを拾いながら「これだけたくさんのゴミを誰が流しているのか知りたくなった」と話していた。
主催したのは、海岸清掃や希少植物の調査など環境保全活動を行う一般社団法人「えらぶ手帖」。ビーチクリーンは日常的に行っており、今回は偶然、同じ日に大日向小学校の保護者らが上映会を行うと知り、オンラインでの同時上映会を呼び掛けたという。
代表理事のかまゆきみさんは「沖永良部島に住む私たちにとって海洋ゴミは身近な課題だが、それらがどこから来て、生態系にどのような影響を与えているのか想像できる人は多くない。改めて振り返るいい機会になった。今後もビーチクリーンを行う中で海洋ゴミについて考える機会を設けたい」と話す。