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沖永良部島で「劇団がじゅまる」公演 劇作家・金田一央紀さん演出

稽古を行う劇団員ら

稽古を行う劇団員ら

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 沖永良部島の「あかね文化ホール」(和泊町手々知名)で11月27日、「劇団がじゅまる」が演劇「えらぶ世之主」を上演する。演出を務める金田一央紀さんは「今回披露するものは1.0でも2.0でもなく、劇団がじゅまる3.0。前回よりテンポよく、動きも入れて、舞台全体のエネルギーが数倍高まっている」と意気込む。

音響などを調整する秋田さん(手前)

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 世之主は15世紀頃に島を統治し、豪族らを従えた人物と言い伝えられており、同演目はそれを元にした物語。同劇団は1991(平成3)年に結成された島民による劇団で、20年近く活動を休止していたが、世之主没後600年の2016(平成28)年に同演目上演を機に再結成した。今回の上演は、同演目の脚本家であり創設メンバーの福田健一郎さんが昨年7月に逝去したことを受け、追悼公演となる。

 金田一さんは東京在住の劇作家で、2021年に知名町で上演された方言創作劇「ヒーヌムンの生まれた海」の演出を手がけたことが島との出合い。「島にちゃんと劇団と劇場があるのはすごいこと。しかも、町を動かすほどの人たちが劇団員をしている。島民には劇団がじゅまるを誇りに思ってほしい」と話す。

 同劇団事務局長の秋田茂穂さんは「劇団員の中でも金田一さんに演出してほしいと声が上がり、来てもらった」と話す。世之主役を務める高野吉洸さんは「子どもの頃に島の劇団に参加して、今も劇団員でいられることは島の文化や伝統があったから。演劇を見た子どもたちにつないでいきたい」と意気込む。

 17時30分開場、18時開演。チケットは1,500円(高校生以下は1,000円)。和泊町=エトセトラあきた(TEL 0997-92-3270)、知名町は有限会社林建設(TEL 0997-93-0012)で扱う。当日券あり。

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