与論島、琴平神社で11月8日、国指定重要文化財「与論十五夜踊り」と与論町奉納相撲大会が開催され、神社の境内は白熱した取組に湧いた。
与論十五夜踊りは、嶋中安穏・五穀豊穣を祈る祭事として、旧暦の3月・8月・10月の十五夜に、神前に奉納する芸能。8月は綱引き、10月は相撲を奉納した。近年はコロナ禍で短縮していたため、奉納相撲大会は3年ぶりの開催となった。
取組は地区対抗戦や個人戦が行われた。 会場は小中学生の部を応援する父兄や同級生で盛り上がり、一般の部の力強い取組も注目を集めた。
大会を観戦した町民は「孫が出場していたので見に来た。初めて見に来たのが、とても楽しかった」とほほ笑む。
与論町教育委員会の南勇輔さんは「与論十五夜踊りはコロナ禍でしばらく短縮して開催していたが、今回は奉納相撲も開催され、少しずつ元に戻ってきた。文化財担当としてとてもうれしい」と話す。
奉納相撲大会の後は与論十五夜踊りが行われ、五穀豊穣を祈る太鼓の音が境内に響いた。