「花時名(けどきな)ハロウィーン」が10月29日、徳之島町母間(ぼま)の集落で行われた。主催は花時名育成会。
コロナ禍で行事ができない集落を元気にしようと、地元の花時名育成会らが中心となり企画した同イベントは今年で2回目。島内から約30人の小中学生以下の子どもが仮装して参加。集落内を練り歩き、自宅前で用意をしている家々を10軒ほど回り、「トリックオアトリート」とみんなで合言葉をかけ、お菓子や島ミカンなどを受け取った。パレード後は公民館で映画鑑賞が行われ、ハロウィーンを楽しんだ。
イベントを企画した池畑ますみ育成会長は「3年間、集落行事がコロナの影響で中止になった。地域の方々と子どもたちの楽しみがない中で、何かできないかと育成会で話し合い、昨年からイベントを企画した」と話す。「これからも地域の皆さまとふれ合い、子どもたちの成長を見守っていただきたい」とも。
お菓子を用意した80代の女性は「子や孫が島にいないので、お盆祭やこのイベントをとても楽しみにしている」と笑顔で話す。花時名青壮年団長の松下清士郎さんは「花時名集落には町営住宅もなく若い世代が定住するには難がある。こういうイベントを開催して、つながりをつくって住みやすい集落にしていきたい」と今後の意気込みを見せる。