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徳之島高校の生徒ら、地元企業とリキュールを共同開発 商品化へ

徳之島高校の伊仙農場でリキュール開発最後の仕上げに取りかかる(左から)義永龍雅さん、東田悠志さん、幸田大和さん

徳之島高校の伊仙農場でリキュール開発最後の仕上げに取りかかる(左から)義永龍雅さん、東田悠志さん、幸田大和さん

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 鹿児島県立徳之島高校(徳之島町亀津)生物生産系の生徒7人が、自分たちで育てたローゼルとバタフライピーを使ったリキュールを開発した。

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 地元の黒糖焼酎会社「松永酒造場」(伊仙町阿三)と共に、地元企業との協業による地域活性化、栽培から販売までの総合的な学びを目標とし、資金獲得の実践などを掲げ、今年7月に始めたクラウドファンディングでは108人から支援を得て、総額92万5,000円を調達した。 現在は返礼品の準備や発送とともに、リキュール商品化の最終的な詰めを行っている。

 3年生の幸田大和さんは「自分たちが収穫したローゼルとバタフライピーが商品になった時、発色にこだわり、実験を重ねる中できれいな色が出た瞬間が一番うれしかった。お酒に漬けると色は薄くなるが、その透き通った青色が徳之島の海のようだと思った」と話す。

 同じ3年生の東田悠志さんは「正解が分からない中で、やってみないと分からないことにチャレンジすることで、自分でも考える力がついたと思う。(卒業後は)自衛隊に入隊するが、いつか島に帰って来た時に仲間とこのお酒を飲んでみたい」とほほ笑む。義永龍雅さんは「農業大学校へ進学するが、いつか島に戻りこのお酒を飲むのが楽しみ」と話す。

 同校の亀澤聡教諭は「クラウドファンディングを上げる仕組みや動画編集、デザインも体験し、まさに総合的学習となった。将来は地域の方々に植えてもらい、ハーブティー原料として企業に買い取ってもらう仕組みまで確立したい」と期待を寄せる。

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