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与論島で父から受け継いだ漁船「サバニ」を観光船として復活

高田さんのサバニ「高田丸」

高田さんのサバニ「高田丸」

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 与論島のマリンレジャー事業者、高田茂さんが8月、昔から使われる漁船「サバニ」を使った営業を始めた。幻の白い砂浜といわれる百合ヶ浜や島内のシュノーケリングスポットへ案内する。

船を走らせる高田さん

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 高田さんの「高田丸」は父が4年前まで漁に使っていた船。船体はFRP製でエンジン付きだが、三角形の船尾などサバニの特徴を残している。船の縁には一周ロープを回してあり、漁をしながら船のどこからでも操作できる工夫など、漁船だった頃の名残も残る。高田さんも何度か父と一緒に漁に出た思い出がある。

 高田さんは「グラスボートを中古で購入して営業を始めようとしたが、不具合があり、すぐ使えなかった。困っていたところ、父の古い船があったことを思い出した。グラスボートはありふれているので、サバニの方が面白いのではないかという助言もあり、サバニで営業を始めることにした。いろいろ偶然が重なったが、大事にしていた船を活用することは、父も喜んでいるようで良かったと思う。こんな観光船が与論に一隻くらいあってもいいと思うので、島らしい感じを楽しんで利用してほしい」と話す。

 問い合わせは高田さん(TEL 070-9025-7240)まで。

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