徳之島町立東天城(ひがしあまぎ)中学校(徳之島町花徳)で9月11日、2年ぶりに入場制限を解除し、短縮プログラムで現校舎最後の運動会が行われた。
台風12号の影響で天候が心配されたが、晴天の中で全校生徒29人が徒競走やフォークダンスなどを披露し、保護者や生徒たちが声援を送った。集落対抗で行われた置き換えリレーや玉入れなどに老若男女が参加し、会場は笑い声に包まれた。島内ならではのプログラム「長寿の宝」では、60歳以上の人に生徒からプレゼントが贈られた。
中学3年の長女が通っている青山麻里さんは「中学1年から人数制限があり、祖父母や地域の方の参加がなく娘と共に寂しい運動会だった。現校舎と娘の最後の運動会が親戚や集落の方と笑い合って一緒に楽しめたのが一番の思い出になった」と喜び語った。
2023年から、老朽化に伴う校舎の建て替え工事が予定されている同校は1958(昭和33)年4月、町村統合により東天城村と亀津町が合併し徳之島町となるのを機に、学校統合により徳之島町立東天城中学校として創立され、63年の歴史を持つ。