長野県の根羽村立義務教育学校根羽学園の7年生~9年生の生徒や引率、計15人が7月、沖永良部島で2泊3日の研修旅行を行った。
同村は四方を山に囲まれている山間部に位置し、例年だとシンガポールなど海外で研修旅行を行っている。今年はコロナ禍で国内旅行を検討していたところ、沖縄に近い沖永良部島での実施が決まった。当初は沖永良部島と沖縄を周遊して回る旅程となっていたが、沖縄県の感染症拡大のあおりを受け、最終的には旅程の大部分を沖永良部島で過ごした。
沖縄経由の空路で到着した一行は、奄美群島国立公園内のフーチャでウミガメが呼吸する様子を近くで見たり、和泊町立国頭小学校内にある日本一のガジュマルを見学して記念撮影行ったりした。
2日目は、知名町住吉にあるクラゴー(暗川)で水道がなかった時代の水くみ場とその仕組みを学んだり、国立公園内にある昇龍洞を見学し沖永良部島が鍾乳洞の島であるゆえんを学んだりした。島の産業についても見学し、サトウキビの搾りかす(バガス)を再利用してできるキクラゲの栽培方法を見学し、昼食ではキクラゲ入りの島料理を楽しんだ。マンゴー農家も訪問し、気になっているマンゴーを目の当たりにして驚いた様子を見せ、冷たいマンゴーの試食では笑顔で頬張っていた。
島の子どもたちとの交流プログラムも企画。島の小学生から高校生まで約10人の子どもたちとその保護者と一緒に、沖泊海浜公園で「ネイチャービンゴ」を開催。与えられたミッションを楽しくクリアしていった。その後、同じ会場にある漁港でマリンアクティビティーを楽しんだ。
最終日、島の漁協の競りを見学していると、その日駆除されたサメの水揚げにも遭遇。海に囲まれた島の生活を目の当たりにした。最後は、おきのえらぶ島観光協会で、昨日ビーチで拾った貝殻やマイクロプラスチックを使ってアクセサリー作りを体験した。「お母さんにプレゼントしたい」と笑顔を見せる生徒の姿もあった。