与論島の高千穂神社(与論町朝戸)で6月30日、半年間の穢(けが)れをはらい残り半年の無病息災を願う「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が執り行われた。
当日は雨の中、約40人の島民が参列。境内では雨の中、準備された茅の輪をくぐり心身を清める人が続いた。参列者は神職がささげる祝詞を聞き、紙で作った人形(ひとがた)にそれぞれの穢れを移した後、玉串(たまぐし)を捧げ感謝とこれからの無事を祈った。
参拝者の男性は「今年はコロナの影響もありいろいろと我慢が多い半年だったが、こうやって無事に大祓に参加できたことに感謝している。早くコロナが収束するようにお願いした」と話す。
権禰宜(ねぎ)の沖道成さんは「今年もこのように夏越の大祓が無事執り行えて良かった。天候やコロナの状況もあり悩んだが、こうやって多くの方に参列いただきホッとした。以前は茅の輪を作る余裕がなかったが、今年は有志の方の厚意もあり立派な茅の輪が作れた。島民が安心して過ごせるようこれからも神社を守っていきたい」と話す。