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沖永良部の漂着物を和泊町役場で展示 種子やガラス製の浮き玉も

種子やガラス製の浮き玉など展示中の漂着物

種子やガラス製の浮き玉など展示中の漂着物

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 沖永良部島・和泊町役場(和泊町和泊)で7月15日、漂着物のミニ展示「おきのえらぶじまにどんぶらこ」が行われた。11月19日・20日に開催予定の「漂着物学会鹿児島・徳之島大会」の関連イベントで、歩健学研究室が沖永良部島で収集した漂着物を展示している。

展示内容(正面から撮影)

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 主催した同研究室の西村奈美子さんは漂着物学会に所属し、徳之島在住。3年前に移住し、海辺の生物を調査して、子育て世代への環境教育を行っている。「徳之島大会を群島全体で盛り上げようと各島で展示しており、今回の展示はその一つ。これをきっかけに島に住む方々が自分たちの集落の海辺に行き、海岸の現状を見て何か感じてもらえたら」と期待を込める。

 同学会は2001(平成13)年に発足し、漂着物の調査や研究を行い、海洋汚染のデータ提供や漂着物を祭る神社の伝承の記録などを行っている。会員には研究者のほか、会社員や主婦などが参加する。

 京都から観光に来たという北村さんは「漂着物の多様性にまず驚く。時代をまたいで漂流したものもあり、海の広大さとロマンを感じた」と話していた。

 西村さんは「漂着物がごみという捉え方だけでなく、ワクワクする未知のものがあると再認識して一緒に楽しんでもらえるとうれしい。海洋ごみの問題は一人の力ではどうすることもできないが、そう感じる人が増えることが何かを始める力になると信じている」と話す。

8月23日まで。

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