徳之島町下久志集落で6月27日、「下久志ふれあい楽市」が開催された。
2月に行われた第1回が好評だったことから、集落からも継続の声が上がったことなどを受け、2回目の開催が決まった。梅雨時期の開催ということもあり、今回は徳之島町立神之嶺小学校下久志分校跡の校舎を活用。入り口では検温や消毒を行い、参加者の受付を行うなど感染症対策を徹底して開いた。
当日はバザーを中心に開いたほか、今回は陶芸教室なども行った。「イベントが少ない中、楽しく参加できた。感染症対策を取っている点も安心」などの声も聞かれ、参加者にとってもコロナ禍の中、息抜きの場となった。
会場となった同校跡は2020年4月で廃校となり、「子どもたちの学びや」としての役目を終えた。その後、校舎の有効活用を目的に行われた清掃活動には40人以上が集まったことなどからも、地域住民の関心の高さがうかがえる。
下久志集落は年々人口が減少しており、高齢化率の高さを懸念する声もある。濱睦男区長は「地域のお年寄りや子どもたち、域外の方々の交流の場になってほしい。各世代をつないできたこの校舎は地域住民がとても思い入れを持った建物。何とか地域住民の力で活用していきたい」と話す。世界自然遺産登録に期待が高まる中、観光需要の増加については、「将来的には集落の魅力を活用し観光アクティビティーなども開発。住民が無理をしない形で行える観光の形を模索し、集落外からのお客さまや観光客の受け入れ体制を構築したい」と意欲を見せる。