沖永良部島に滞在する外国人技能実習生と島民とのギョーザ作りを通した交流会が6月26日、複合施設「スマッピー」(和泊町手々知名)で行われた。参加者は和泊町在住の中国人技能実習生の趙さんと鹿児島県日本語サポーター養成講座の参加者合わせて7人。
午前中、同町内のスーパーで一緒にギョーザの材料の買い出しを行った。正午前には同施設のキッチンを利用してギョーザの皮から作る中国のギョーザの作り方を学びながら、手分けして調理に取り組んだ。ニラと白菜がたっぷり入った具とエビと卵がメインの具と2種類の具を趙さんが作り始め、中国から持ってきたという本場の調味料などに参加者も珍しそうに写真を撮る姿が見られた。
小麦粉に塩を混ぜながら水を加えギョーザの皮の生地をこねる工程では「結構力がいる」、皮を丸く伸ばす工程では「思ったより難しい」などの声が聞かれた。
趙さんは日本語を少し話すことができ、参加者と和やかなムードで調理を進めた。ギョーザの焼き上がりにフライパンのふたを開けた瞬間に歓声も上がり、笑顔で中国のギョーザに舌鼓を打った。参加者からは「普段休日に外国人技能実習生とこうやって交流を持つ機会はなかなかない。料理などの文化を通して異文化の交流体験ができてとても楽しい」「普段料理教室みたいなものには参加しないが他国の食を楽しめる機会がとても気になり参加した。とてもおいしいし楽しかった」と振り返る。
趙さんは「普段休日に地元の人と交流することはあまりなく、今回初めて中国のギョーザをみんなに食べてもらえてうれしかった」と笑顔を見せた。