沖永良部島の複合施設「SMAPPY(スマッピー)」(和泊町手々知名)内に2月11日、飲食店「おむすびカフェ」がオープンした。ランチセットはおにぎりと茶わんの2種類からご飯を選べ、日替わりの小鉢と汁物に加え卵焼きが付く。同施設を運営するNPO法人「SMAPPY」代表の新納佳恵さんは「優しい食を子どもたちに味わってほしい」と笑顔を見せる。
(左から)お店を切り盛りする棚窪さん、和田さん、新納さん、福山さん、上野さん、新納さんの長女の佳那ちゃん
同施設は「時間と曜日を問わず未就学児が遊べる場所が欲しい」という思いから、同島の母親たちを中心に昨年10月に設立。病院として使われていた施設を自らの手でリノベーションした。名前の由来は「SMILE」と「HAPPY」の組み合わせ。
カフェを開くきっかけについて、新納さんは「自分が受けた食育で、食事が体や環境に与える影響と食べるものを選択する大切さを学んだ。それを広めるとともに、子どもたちを遊ばせ、ご飯も食べられ、何なら総菜も買えるといいと思いカフェに行き着いた」と話す。「おむすびカフェ」の名前には「人と人を結ぶ」という意味を込めているという。
メニューに使う食材は、島内産の魚や無農薬栽培の野菜などをできる限り選び、調味料はしょうゆやカツオ削りなど発酵調味料のみを使っている。ご飯は徳島産の無農薬米を釜で炊く。仕入れ業者の選定については、おきえらぶ百貨店(和泊町)からの紹介を受けた。
「今後は、島魚の唐揚げやポテトフライなど地産地消にこだわったメニューを開発したい。食育や味噌造りワークショップなども予定している」と新納さんは意気込む。
営業時間は12時~17時、月曜・第4土曜・日曜定休。