沖永良部島・和泊町在住の後藤健太さんが1月28日、米ミズーリ州に住むブリスタルさんとニコルさんとオンラインで交流した。きっかけは、昨年11月に島の浜で拾ったメッセージボトル。ボトルには手紙とアクセサリーと2ドル分の紙幣が入っており、一部文字は消えかかっていたが、名前とメールアドレスを手掛かりに連絡を取った。
後藤さんがメッセージボトルを拾うのは2度目。1度目は2002(平成14)年、沖縄の無人島で拾い、ニュージーランドまで送り主に会いに行ったという。後藤さんは「海で遊んだ帰りに浜にあるボトルを見つけて、ドル紙幣が入っていたことでメッセージボトルだと気づき驚いた。まさか人生で二度も拾うとは思わなかった。なぜ1ドルではなく2ドルなのか気になっていた」と振り返る。
送り主のブリスタルさんによると、メッセージボトルは2019年8月、ニコルさん家族とハワイ旅行中に船上から投げたという。「誰にも拾われないか、あるいは波にもまれてハワイに戻り、お金だけ抜かれてゴミとして捨てられるのではと思っていた。健太から連絡をもらって、まさかそんなに遠くまで旅をするなんて、と驚いている」と興奮しながら話す。
中に入っていたアクセサリーはハワイのABCストアで買ったもの。2ドル分の紙幣は、夕食の際にメッセージボトルを作っていたところ、チップとして渡した2ドルをウエートレスが一緒に入れたものだという。
ブリスタルさんは「ボトルを流してからニコルとは疎遠になっていたが、今回のことで連絡を取り合い楽しい時間がよみがえってきた。健太にはとても感謝している」と思いを伝えた。ミズーリは湖と釣りが有名で、5月~9月がベストシーズンだという。健太さんからも沖永良部島についても紹介した後、「いつか一緒に釣りをしよう」と伝えた。
メッセージボトルを拾う様子は、後藤さんが自身のユーチューブチャンネル「人生は旅だ!!【life is journey】」で公開している。