徳之島伊仙町犬田布に住む牧本敬次郎さん家族が飼っている雌ヤギが1月26日、5頭の子ヤギを出産し、地元ではちょっとした観光名所になっている。今年3歳になるお母さんヤギは今回が3度目の出産。これまで2頭、4頭の子ヤギを生み、今回初の5頭を無事に出産し、皆、スクスクと元気に育っている。
牧本さんは20頭の生産牛を飼育しながら、8ヘクタールの畑で主にバレイショとサトウキビを育てる専業農家で、現在は長男の和英さんが主に農作業を担い、孫の優志さんが2頭の闘牛を飼育する農業一家。ヤギは趣味で飼っており、広い敷地にそれぞれの小屋をしつらえ、毎日草を刈って与えている。5頭ほどの親ヤギにはあえて名前は付けず、繁殖のタイミングに見合いをさせ、年2~3回の出産を迎えている。
「今回の雌ヤギも、いつもよりおなかが大きいことに気づいていたが、以前4頭の出産経験がある母ヤギだったので、とにかく無事に生まれてくれれば、と思っていた」と牧本さん。出産のタイミングに偶然居合わせ、最後の5頭目が出てきた時には、「小屋を作って、哺乳瓶を買いに行かなくては」と最初に思ったという。そして実際に軽トラックを走らせて2本の哺乳瓶を購入し、以来、毎日2回のミルクやりを欠かすことはない。
通常、ヤギの出産は1頭~2頭が一般的で、3頭以上でも非常に珍しいとされる中、5頭の出産は極めてまれな事例。中には生まれつき弱い子ヤギが生き永らえないケースも見られるが、今のところ5頭全部が元気に育っている。地元の口コミなどでこの数日は多くの人が訪れ、牧本さん夫婦は朝夕のミルクやりと共に訪問客の対応で忙しい日々を過ごしている。