与論町でユニバーサルツーリズムの視点に基づき、車いすを利用する観光客への対応を実地で学ぶ「第2回おもてなし研修 in 与論島 実践編」が1月19日、与論城跡とゆいパンタ(与論町麦屋)周辺で行われた。
「奄美群島心のおもてなし推進事業」として大島支庁が主催。ANA総合研究所が運営を担い、観光従事者や一般参加者19人が参加した。講師は、ビーチボーイクラブ、ヨロン島観光協会の本園秀幸さんが務めた。
研修では、普段からつえや車いすを利用して生活する永井勇樹さんが観光客役を担当。一行は通常の観光ルートを巡りながら、移動経路の段差や坂道の傾斜、路面状況を細かく確認した。ガイドの誘導速度や利用者の視線に合わせた解説について、永井さんの助言を交えながら活発に意見を交わした。
展望台と資料館を兼ねた「サザンクロスセンター」では、参加者自らも車いすに乗って体験。施設内のエレベーターやスロープの利便性、展示物の見やすさ、トイレの設備配置などについて具体的な改善策を話し合った。
車いす体験を通しアドバイスした永井さんは「普段はつえを使っているが、車いすでの移動はまた異なる難しさがあり、自分にとっても気づくことが多かった。ガイドに要望を伝える難しさも感じた」と振り返った。
大島支庁総務企画課の今村菜月さんは「障害の有無や年齢にかかわらず、誰でも来られる奄美群島を目指している。ハード面の整備も大切だが、不十分な点があっても、ソフト面のおもてなしでカバーできる。今回、地域の方々と共に検証できたことは大きな第一歩」と話す。