与論島の「かりゆしバンド」が11月14日、「結成30周年記念 与論島コンサート」を砂美地来館(与論町茶花)で開いた。
台風などの影響で、バンドメンバーや音響スタッフの到着が危ぶまれたが、無事、開催にこぎ着け、600人以上の島民が来場した。
同バンドは民謡やオリジナル曲など全25曲を演奏。ユンヌエイサーや舞弦鼓、町舞踊団との共演(コラボレーション)も行い、会場を盛り上げた。
コンサートの終盤ではオリジナル曲「かりゆしの島」、与論民謡「五尺へんよう」、沖縄民謡「唐船どーい」などに合わせて島民や観光客が入り乱れて踊り、30周年を締めくくった。
同バンドは田畑哲彦さんが牧美也子さんなどのメンバーを誘い、1996(平成8)年に結成。現在は自身が経営する「らいぶcafeかりゆし」での演奏や島内外のイベントで活動をしている。
田畑さんは「大荒れの天候だったが、メンバー全員が無事にそろうことを信じ、当日を迎えた。これまで島で活動を共にしてきたメンバー、今回駆けつけてくれたバンド仲間、私たちを育ててくれた与論の皆さまに感謝したい。これからも活動に励み、感謝の気持ちを返したい」と話す。