
与論高校の生徒を対象とした「初めての写真撮影講座」が9月20日、大金久地区の観光交流施設「Muuru(ムール)」(与論町古里)で開講された。
NPO法人「ヨロンSC」が主催し、建築写真家の指導の下、全3回にわたる講座で写真表現を学び、小さな写真展を開くことを目指す。
第1回のこの日は、写真の歴史に関する講義の後、ライトペインティングの撮影体験を行った。ライトペインティングは、長時間露光の撮影中に光を動かし、光の軌跡を写し込むことで絵を描くような表現をする撮影技法。生徒たちは、光を使って写真に絵を描くというユニークな表現方法を体験した。
参加した生徒からは「写真の歴史やカメラの構造など、多くの知識を得られた」「普段はスマートフォンで撮影することが多いが、このような写真の撮り方は初めてで楽しかった」「新しい撮影技法を知る良い経験になった」などの声が聞かれた。
講座を担当した同NPOの市村昇平さんは「この施設を使い、個展などが定期的に開催されることにつなげたい」と話し、同じく担当の佐々木晶美さんは「さまざまな写真表現を体験したり、評価を受けたり、展示をしたり、普段できないような経験をしてほしい」と期待を寄せる。