
「第42回徳之島町どんどん祭りハーレー舟大会」が8月17日、徳之島町の山(さん)漁港で開催され、町内外から集まった28チームが息を合わせた櫂(かい)さばきで熱戦を繰り広げた。主催は山ハーレー舟大会実行委員会。
チームはそれぞれ、会社の同僚、同級生、青年団、集落などで結成され、世代も幅広く、男女混合チーム、女性のみのチームもありバラエティーに富む。1チーム10人のメンバー(船首で号令をかける金打ち1人、こぎ手8人、舵取り1人)で構成し、100メートル先の折り返し地点を回り、ゴールする200メートルのコースでレースが行われた。
予選は1レース4チームごとの7レースで行われ、1位・2位になった2チームと3位・4位になった2チームが、それぞれ1位2位リーグ、3位4位リーグに分かれ準決勝、決勝を行う形式。決勝に進出した各チームはそれまでのレースでつかんだコース取りや勝負どころのタイミングを図り、白熱したレースを展開。1位2位リーグは花徳青年団、3位4位リーグは金見チームが、それぞれ優勝を飾った。
徳之島町ハーレー舟大会は2005(平成17)年から徳之島町山地域が主体となり運営されている。チーム募集から、協賛依頼、大会準備、当日の運営まで地域を挙げて行われており、大会当日には山子ども会による舟こぎのデモンストレーションを行ったほか、事前の舟のペンキ塗りにも地元・山小学校の子どもたちが参加・協力している。姉妹で参加した長井紬さんは「自分たちで仕上げた舟にみんなで乗れてうれしかった」、妹の雫さんは「ペンキ塗りも頑張って、舟もみんなと頑張ってこげて良かった」と、初めての経験を楽しんだ。
大会運営を中心となり指揮した山青年団団長の岩本祥也さんは「集落活性化のために多くの方々に参加いただいた。協力、支援してくださった皆さんに感謝したい。来年も今年以上に楽しんでもらえる大会にしていきたい」と笑顔で話す。