
与論島出身のUターン夫婦が営む弁当販売店「ぽんきち弁当」がオープンして、7月22日で1カ月がたった。同店は固定の店を持たず、島内の商店とワゴン車での移動販売をしている。
店主の町島太貴さんと妻の浩子さんは与論島で育った同級生。太貴さんはこれまで東京都内で調理の仕事に携わってきたが、「地元・与論は食事の選択肢が少なく、特に昼食に困っている」という声を聞き、島を盛り上げたいとの思いで今年4月に帰郷。浩子さんと共に弁当販売を始めることを決めた。
店のマスコットキャラクター「ぽんきち」は、絵が得意な浩子さんのオリジナルデザイン。夫婦それぞれの得意分野を生かした。
町島さんは「オープンから1カ月、多くのお客さまに来ていただき大変感謝している。今後はイベントへの出店や、場所を変えての販売を行う予定。将来的には店を構え、朝・昼・晩全ての時間帯に食事を提供できるようにしたい。自分たちにできることで多くの人に喜んでほしい。人口が減少する中、私たちのようにUターンする人や、島の魅力に引かれて移住する人が増えるよう、これからも島を盛り上げていきたい」と意気込みを見せる。
メニューは、唐揚げ弁当、紅しょうが焼き弁当、油淋鶏(ユーリンチー)など。オードブルの注文も受け付ける。移動販売のほか、町永商店、浦口商店、オーシャンマーケットでも販売する。
テイクアウトやオードブルの注文はLINEやインスタグラムのDMで注文を受け付ける。移動販売は茶花205-7(JAガソリンスタンド側、旧パチンコ店前)で11時~13時。テイクアウト・オードブルの受取場所は那間3478-2(那間小学校近く、阿多商店の隣)で、18時~21時。