
与論島に飲食店のスペースを利用した映画館「島想(しまむい)映画食堂」が4月1日にオープンし、与論島がロケ地となった2007(平成19)年公開の映画「めがね」を上映する。3月31日まではプレオープンとして、毎日上映している。
クレープ店「笑人達」営業終了後の店を夜間に映画館として利用する同館。座席は6席で、120インチのスクリーンとドルビーアトモス対応の音響設備を備えている。今後は食事の提供も予定する。
企画した小林剛さんは「与論島は辺境であるが故に『仕方のないこと』と諦められていることが多い。映画館がないこともその一つ。私とは無関係の世界のことだと受け入れるのでなく、やろうと思えばできることを示して、子どもたちが新しい世界に触れる機会を作りたい」と話す。
プレオープンを体験した女性客は「普段なかなか味わえない空間で、とても映画に集中できた。携帯電話も置いて、家とは違う空間で過ごすのも、たまには良い」と笑顔を見せていた。
営業日は火曜・金曜・土曜、18時30分開場、19時上映開始。料金は、大人=2,000円、中学生以下=1,000円。予約はホームページで受け付けている(3月31日までは島民特別料金として、大人1,000円、中学生以下500円)。