
与論島の砂美地来館(与論町茶花)で3月1日、ボルダリング施設の運用が始まった。
同施設は、幅・高さ共に2.73メートルのボルダリングウオール。壁から突き出た手や足をかけるホールドに色や番号を設定しており、使える色や順番などのルールを設けることで、さまざまな楽しみ方ができるようにした。
NPO法人「ヨロンSC」所属の地域おこし協力隊員・市村昇平さんが、「雨の日に屋内で遊べる遊具施設が少ない」という地域の要望を拾い上げ、活動の中で実現した。
初日には体験会を開き、エコツアーガイドで島内のアドベンチャープログラムを開拓している阿由葉辰夫さんが講師を務めた。体験会は、ボルダリングについて説明と可動域を広げるためのストレッチで始まった。初めてのボルダリングにおじけづいていた児童も、次第に夢中になり、積極的に壁に登る姿が見られた。
阿由葉さんは「ボルダリングは登り切った時に達成感を感じ、より難しい課題に挑戦したくなる。それが成長につながるし、生きる力になる」と話す。
市村さんは「将来的に、より難易度の高い壁も設けたい。ボルダリングで基礎的な技術を習得してから、野外の岩を登るプログラムも作れたら」と意気込む。
開館時間は9時00分~22時00分。水曜休館。使用料は、大人=110円、高校生=90円、小中学生=80円。初回はガイドラインへの署名が必要。空き状況や申し込みは砂美地来館(TEL0997-97-5001)まで。