
樟南第二高校(天城町浅間)の1年生2人が3月4日~6日の3日間、学科の一環として、対象である31事業所の中で、島内唯一イベントステージなどの音響照明を手がける徳之島通信特機(亀津)の指導で実際の機材を使った業務を体験した。
2人は徳之島町文化会館(亀津)で、音響機材の搬入・仕込み・調整を行い、同社の米田勝巳さんのギター演奏をマイクで調整したり、音響ミキサーを操作したりして細かい音質変化を体験した。ステージ業務に携わる上での心得なども同社の三原隆輝さんが説明。2人は熱心に聞き入った。
さらに、同館の音響照明システムに触れ、普段は立ち入ることができない舞台機構やステージ天井の設備も見学。翌日は、同社が請け負う消防指令システム保守業務にも同行し、専門的な技術や知識を直接学んだ。システム運営におけるトラブル事例なども聞き、現場ならではの経験を積んだ。
今回の職場体験を通して、生徒の崎田優貴さんは「興味を持っていた職種だったので、普段目にすることのない専門的な仕事に触れ、職業に対する理解を深めるとともに、この業界で働くことの意義を学ぶことができた」、南尚哉さんは「吹奏楽をやっていて、よくステージやイベントで見かけていたのでずっと興味があった。学べる機会を頂いたことに感謝」と、それぞれ話す。