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与論島で子どもたちが主役の防災イベント 茶花小PTAが主催

防災ウオークラリーで避難先へ向かって歩く

防災ウオークラリーで避難先へ向かって歩く

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 与論町茶花小学校PTAは11月30日、「親子で安心! 防災スキルを学ぶウオークラリー&クッキングイベント」を開催した。

「パッククッキング」による調理

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 11月9日未明からの記録的な豪雨災害により防災意識の高まる中、家庭教育学級として行った同イベントは、停電・断水時を想定した調理実習や、避難先までの道のりを実際に歩いて確認する体験型のプログラムとして企画した。

 災害時に少しの水とビニール袋だけで調理する「パッククッキング」では、複数の親子がグループごとに協力しながら、さまざまな料理に挑戦。試食した参加者からは「こんな簡単な方法で、ちゃんとご飯が炊けてすごい」「普段の食事に取り入れたいくらいおいしい」などの声が聞かれた。

 災害時の避難先となる与論高校までのウオークラリーでは、親子で実際に歩きながら気づいたことを記録し、どうすれば安全に避難できるかを子どもたち自身で考えるためのワークシートを配布。子どもたちの気づきの中には、歩道が狭いことや横断歩道がないこと、放置された雑草などにより安全に道路を歩けないことへの指摘もあり、参加した大人が子どもの視点から学ぶ場面も見られた。

 同小PTA文化・研修部長の裾分大喜さんは「今回、意識が高い時期に災害時に役立つスキルを学べるイベントが開催できた。皆さんの防災へ意欲が高まってくれれば」と期待する。企画を担当した同副部長の野口貴子さんは「自然災害の多い日本では、防災教育は生涯教育と一緒と考えている。公教育の場にもっと取り入れてほしいし、これからも子どもたちが主役の小さい避難訓練を繰り返しやっていきたい」と話す。

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