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与論島・ゆんぬ体験館で「みんなの食堂」 新しい交流の場に

楽しく食事をする参加者

楽しく食事をする参加者

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 ゆんぬ体験館(与論町立長)で10月12日に「みんなの食堂」が開かれ、中学生以下の子どもと70歳以上の高齢者には無料で食事が振る舞われた。主催は、みんなの食堂運営部。

食堂に参加した親子

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 同イベントは前東京与論会会長で、「きずな」代表の山下清男美さんが企画と支援を行い、「Smileポノ」代表の遠山恵美子さんを中心に運営を行った。

 山下さんは「母子家庭で育ち、幼少期を与論の皆に助けていただいたことの恩返しをしたい」と食堂を企画。食事の提供を遠山さんのフリースクールに依頼した。遠山さんはその思いに賛同し、企画実現に向けて協力者を集めた。

 高齢者や子ども、一般の与論島民、旅行客も含め86人が来店し、テイクアウトを含め100食を提供した。 東京与論会の案内で訪れた人や、多くの友人に声をかけて食堂を楽しみに来た人などの姿もあった。

 メニューは、与論産のトウガンのあんかけ、ハンバーグ、ゆで卵、与論産ヘチマと菜っ葉のみそ汁、手作りドレッシングを使ったサラダ。調味料は、「なるべく体にいいものを使うことにしている」という。

 参加者の一人は「食事が高齢者の体を思い、食べやすいようになって、思いやりに感動した。小さな島だが、こういうイベントがないと会えない人もいるので、とても良かった」と話す。

 山下さんは「みんなの食堂に来た皆さま、ボランティア、ヨロン島観光協会、与論町総務課、与論町長のおかげで長年抱き続けた思いの第一歩を踏み出せた。ありがとうございました」と感謝を伝えた。

 遠山さんは「開催までどのような状況になるか全く予想がつかず不安だった。車いすでの来店や普段外食しない人も『楽しみに出てきた』と言葉をかけてもらった。子どもは普段食べない野菜も完食してくれた。山下さんの夢をかなえることができて良かった」と話し、「これからもみんなが集まる場所として継続していきたい」と意気込む。

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