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与論町立図書館で講座「ゆんぬ ふしぎ発見 縄文ミステリー編」 遺跡巡りも

土器を発見した参加者の小学生

土器を発見した参加者の小学生

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 与論町立図書館(与論町茶花)で8月4日、夏休み図書館講座「ゆんぬ ふしぎ発見!! 縄文ミステリー編」が行われた。同館主催。

遺跡の説明をする講師の南さん

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 講座では、与論町教育委員会生涯学習課の南勇輔さんが講師を務めた。南さんは子どもの頃から遺跡に興味を持ち、今でも研究し続けている。

 参加者らはバスに乗り、出発前に配られたしおりを見たり、クイズに答えたりしながら、ハキビナ海岸、上城、赤崎、くじり、船倉(ながぴじゃ)などの遺跡のある場所に立ち寄った。

 遺跡は、昔の暮らしの様子や文化を調べる時に、大切な資料となるため、遺跡がありそうな場所に建物を建てる前には発掘捜査を行う。

 普通の畑に見えても、過去に人が活動した跡が残っている場所が発見されており、与論島に19カ所以上ある。一番古い遺跡は、クジリ遺跡だという。

 与論島には、約5000年前から人が住んでいたと考えられており、水が手に入りやすく、食料となる貝などが取れる海の近くに遺跡が多く残されている。発掘された土器や腕輪、かんざしなどのアクセサリー、イノシシの骨などは、与論の歴史や文化を展示する施設「サザンクロスセンター」に展示されている。

 遺跡巡りの最後には土器探しを行い、子ども大人も夢中になって土器を探す様子が見られた。同館の町尚美館長が一人一人に、認定証も授与した。

 参加した児童は「土器がたくさん見つかってうれしかった。昔のことをたくさん知ることができて楽しかったので、またいろいろなところに行って土器を探したい」と話していた。

 南さんは「参加者が、遺跡巡りや土器探しなどを楽しんでくれてうれしかった。なかなか与論島の歴史や遺跡について伝える機会がないので、今回の講座で島の歴史を学んだり、実際に本物に触れたりする機会を作ることができて良かった」と振り返る。「今後も講座を開いていくので、参加してほしい」と呼びかける。

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